実力以上に見せるということ
カネボウを書いた「巨額粉飾」、東芝を書いた「東芝の悲劇」を立て続けに読んだ。
どちらも昭和の高度成長を支えた名門企業でありながら、経営者が実態が伴わない見せかけの実力を決算数値に求め、やがて不正が発覚。
経営者になったことがないので株主や社内のライバルからのプレッシャーがどんなものなのか想像がつかないが、なぜそこに踏み込んでしまうのか、人間の弱さを垣間見ることはできた。
巨大で歴史ある企業であるからこそのプライドがそうさせるのかもしれないが結局、この二つのブランドは地に落ちたわけで、中長期的に見たら何をなすべきか、明確だったはず。
自分が勤務している会社の経営者がこうでないことを祈るしかない。
時に自分を大きく見せて勝負しなくてはいけないこともあるだろうが、モラルとか美的意識は無くさず持っていたい。
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